長きに渡るご声援ありがとうございました。

この前

2012年12月20日

長文です。





忙しい方は、後で読むことをお勧めいたします。





完全ノンフィクションでおおくりします。






この前、








ウチの近所を歩いていたら、知らない若者に声をかけられました。


「すんません、みなとみらいってどこですか?」


聞かれた時にいた場所は等々力だったので、


「あ、えっとですね、電車で自由が丘に出て、そっから東横線で一本でいけますよー」


と答えたら、


若者はなんだかとても困った顔をして、



「すんません、できれば、歩いて行きたいんですが…」


と言いました。



「いやいや、ちょっと歩ける距離じゃないですよ。もし歩くったって、何時間かかるか分かんないし、今からじゃ深夜になりますよ」



若者はさらに険しい顔になり、



重い腰をあげるかのように、ゆっくり話しはじめた。



「実は、今日京都から遊びに東京にきまして、休憩に入った店で財布とケータイ、全部忘れてきたんです…

気付いて慌てて戻っても、もう無くなってて…

買い物もしようと思ってたんで、7万くらい入ってんです…

警察に行ったんですが、すぐに出てくるはずもないですし…


だれにも連絡できないし…


だから友達がみなとみらいの近くに住んでて、近くまでいけば家は分かるんで、

とりあえずそこを頼りに、今渋谷からずっと歩いてきたとこなんです…」




今度は僕が険しい顔になった。




「あ、そうだったんですか…でも、歩くのは無理ですよ」



若者は力のない笑顔で、



「いや、なんとか歩いてみせますわ」



と言った。






さすがにこれは放っておけないと思い、



「あの、こういうの迷惑かもしれませんが、


話を聞いたらあんまりですし、


ましてや土地勘のない人間がここから横浜まで歩くのは無理ですから、

良かったら交通費しかありませんけど、気持ちですから、これを使って下さい」



と言って、僕はささやかながら、財布からいくらか渡そうとしました。



若者は、



「いや、それはあきません!



自分のミスですし、



そんなん絶対あきません!」





そうは言ったって、状況が分かってしまった僕は、引くわけにはいかない。





「あのね、いいから、だってこうしなきゃ無理だから。ね、困ったときはお互い様なんです。いいから、是非使ってください」




いくらかのやりとりのすえ、




若者は受け取ってくれました。





「本当にありがとうございます!

必ずお返ししますから、


あの、連絡先を教えてください」




僕は、




「いやいや、いいんです。それほどの額じゃないんですから。

いやいや、だから、結構ですから、あなたに使ってもらったほうが、このお金も喜びますし、大丈夫です」





僕は頑なに断った。




さっきからの、このやりとりを、



僕は頭の中で、





「あ〜、文七元結だなぁ〜」



なんて呑気に考えていた。




でもあまりにしつこいので、



「じゃあ、もしあなたが将来、大金持ちになったら、その時は返してもらいますね。」




と言って、ケータイの番号をHotto Mottoのレシートに書いて渡した。





若者は、



「本当にありがとうございました!


必ず返させてもらいます!


とりあえず、友達のウチについたら、連絡させてもらいます!」




と言って、




ようやく安心した初めての笑顔をみせて、歩いて行った。











あれから、1カ月半がたちました。












若者から、












何の連絡もありません。














くぅー!







元気でやってるかー?








もうお金返さないでいいから、







留守電くらいくださいー!











気になっちゃってしょうがないよ。









皆様、





我々TENは、社会貢献をモットーに、


日々一生懸命生きてます。





どうか土曜日の文菊兄さんの真打昇進披露にお越しください。





ありがとうございました。






花ん謝
posted by ten-rakugo at 15:10 | Comment(0) | 柳家花ん謝
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