長きに渡るご声援ありがとうございました。

話し方講座ワークショップ第2期 第1回終了

2013年06月14日

話し方2.jpg


話し方講座ワークショップ 第2期
「落語家と一緒に学ぶ あなたも話上手になれる!」

第1回終了しました。

ぼくたち落語家はしゃべる商売です。
でも元々話上手だったわけではありません。
話上手な人のテクニックを盗みながら落語家として成長してきました。
その吸収したテクニックを、わかりやすく説明し、共に話上手を目指しましょうという企画です。


参加者のみなさん、「声を出す」ということに抵抗を感じておられるように感じました。
第2期ということで、前回よりもより深い内容で、
「声を出す」ということに主眼をおいて進めて行きたいと思っています。
カラオケで大声で歌った後はスッキリしますよね。
普段心がけて大声を出す機会なんてそうそうありませんから、
このワークショップだけでも大声でしゃべってみましょう!


「レジュメ大公開」
毎回レジュメを作成し、それにそって講義を進めています。
今回は第1回のレジュメを大公開しちゃいます。
1回だけの参加も受け付けてます。
毎回違った角度から、スピーチや会話に役立つテクニックを紹介していきます。
特にグループトークは、参加者全員の長所短所をお互いに確認しながら進めて行きます。


第1回レジュメ
【話上手になるためにはどうすればいいの?】
       ↓
【聞き手に自分の想いを届ける努力をしましょう】

【想いを届けるにはどうすればいいの?】
       ↓
【聞き手にとって魅力的な話し方を身につけましょう】

【それは具体的には何?】
       ↓
【しゃべり方、面白い内容、聞きやすい声や口調で
聞き手を〈惹き付ける力〉のことです】

【どうすれば身に付くの?】
          ↓
【鈴々舎馬るこのわかりやすい解説と実践で、このワークショップ受講後には身に付いているはずです】




「想いを言葉で届けるには〈惹き付ける力〉が重要」

《大きな声 高い声(低い声) はっきりした声 強調 説得力 聞きやすい口調
わかりやすいしゃべり方 豊富な話題 ユーモア 笑顔 自信を持った態度》

といった、聞き手にとって魅力的な力をまとめて〈惹き付ける力〉とこの講座で
呼ぶ事にします。
そして惹き付ける力を聞き手に対して示す力を〈自己展示力〉と呼びます。
これに相当する日本語が無いので、ぼくが作りました。
(前回の講座では演劇における演説術、雄弁術を表す「エロキューション」という言葉を使いましたが、こちらの方がわかりやすいので、今回から変えました)
聞き手が受け取りやすいように自己を展示していくことにより、魅力的な話し手になっていきましょう。  

《惹き付ける》「態度」
自信を持って話すと聞き手が安心します。
自信が無い、緊張するのは自意識が邪魔をしているからです。
聞き手の事を最大限考えて大きな声やわかりやすいしゃべりを心がけることや
もう一人のしゃべり好きな自分を演じることで緊張から逃れることができます。


《惹き付ける》「声」
大きな声→今よりも2メートル相手が遠くにいる気持ちでしゃべる
高い声→ドをソで話す。明るい声が印象が良い 


「とりあえず実践してみましょう」
理論ばかりでは身に付かないので、とりあえずスピーチにおける惹き付ける力を身につけるために、実践をして行きましょう。

〈劇的に変わるスピーチ術〉
【二音節目を上げる】
アナウンサーや俳優が意識して行っていることです。日本語の仕組みを利用した聞きやすい発声が、単語の二文字目にアクセントを置いて発音する「二音節目を上げる」です。

「ふ”る”いけや か”わ”ずとびこむ み”ず”のおと」

あんまり気にしすぎるとおかしくなります。
落語家、特に古今亭志ん朝師匠のマクラなどを聞いていただくと、実に自然に二音節目が上がっていることがわかると思います。
落語をたくさん聞いてマネすれば、自然とうまいしゃべりが出来るようになります!
池上彰さんはNHK特派員時代、文章のうまい先輩の記事を書き写してどこがうまいのか分析したそうです。芸は模倣からです。


【トピックスをうまく立てる】
(トピックス=話題、出来事)
スピーチにも会話にも共通することですが、聞き手が興味を惹かれるようなトピックスを提示するとぐんと話に引き込まれます。


『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』山田真哉著→身近な疑問から興味を惹き、会計学の面白さを伝える
「長生きしたかったら病院に行くな」松本光正→医者がこの発言をするという衝撃。心配性でストレスを溜めるより、笑っていなさいという指南。




【切り口を変えてみる】
いつもと違う視点で話してみると興味がそそられます。

例えば「落語家について説明してください」
と言われたとします。
当たり前に説明すれば、師匠がいて弟子がいて、前座二つ目真打ちとあって、
寄席があって、前座さんが太鼓を叩いて、座布団に座って落語をやって、、、
と、この様な説明はどこかで誰かが何百回何千回とやっています。

そこで切り口を変えてみましょう。
今回は「今まであまり手を付けられてない部分を見つけて、その視点から全体を説明する」という方法を取ります。

例「落語家の着物 前座と真打ちは着てる着物が違う」
 落語家の前座さんはポリエステルの着物を着ています。化学繊維を略して「化繊の着物」と呼びます。というのも、前座さんの仕事は寄席の楽屋でお茶を入れたり、湯のみを洗ったりすることなので、濡れてもいい着物を着る必要があるからです。前座のうちは落語の高座は二の次なのです。
 偉い真打ちクラスになると化繊はみっともないので「正絹(しょうけん)」と言って、絹の着物を着ます。絹は濡れると縮むし、汚れてもおいそれと洗濯ができない(洗い張りというのに出すと3万円くらいかかる)ので、絹の着物を着続けるにはそれ相応の財力が必要になってきます。
 前座と真打ちの間の二つ目は、前座と同じ化繊の着物は見栄があって着れない、かといって絹をメンテナンスし続ける財力もないので、シルクのように見えるポリエステル(東レシルックなど)を探すか、生活費を削って無理してでも絹を着続けることになります。
 たまに真打ちで化繊を着ている人、20年前の着物をろくにメンテナンスせずによれよれのまま着続けている人などを見ると、前座さんは「一日も早く真打ちになりたい」ではなく、「一日も早く”売れてる”真打ちになりたい」と思うようになるのです。


「着物」という視点を通じて、落語家の身分の違い、そして着物の豆知識を入れてみました。結論として、落語家は「真打ちになりたい」より「売れたい」という気持ちが強いということが、着ている着物の違いから切実にわかると思います。
より身近な、共感を得やすい、でも専門的な話題から入ることで、トップダウンでないボトムアップ的な話ができると思います。



【グループトーク】
今の「着物から落語を語る」を参考にして、身近な話題から自分の仕事や趣味を語ってみましょう。


本日受講者から出た話題
・深呼吸って吸うものだと思いますか?実は吐く所から始まるんですよ。サッカーのコーチなんですが、取り入れてます。
・人事なんですが、経験を重ねると、背中を見ただけで「こいつ辞めるな」とわかるようになります。続けると人間物がわかるようになるんですね。
・LSDって聞くと麻薬のことを思い浮かべますよね?でもランニングで「ロング・スロー・ディスタンス(Long Slow Distance)」の略語で、長い時間・ゆっくりと・長い距離を走るトレーニングのことです。この前Facebookに「LSDにはまっています」と書いてえらい目にあいました。 etc...



みなさん個性的で面白い話をしてくださいました。
身近で共感を得やすい、しかも少し専門的な豆知識から入ることで、
トピックス(話題)に「惹き付ける力」が生まれます。

次回以降も、体験型で面白く、なおかつためになるワークショップを進めて参ります。
どこから参加しても大丈夫です!
最後はおまけで落語を一席やります。
ぜひ受講をお待ちしています!!





鈴々舎馬るこの
話し方講座ワークショップ第2期 受講生募集!
「落語家と一緒に学ぶ あなたも話上手になれる」

話し方のテクニックを毎回講義形式でわかりやすく解説。
後半はグループトーク形式で、プロの落語家が毎回具体的にアドバイス。

第1回 スピーチ上手になろう1 人を惹き付けるしゃべり方とは
第2回 スピーチ上手になろう2 声と口調を意識する練習
第3回 会話上手になろう1 人とスムーズに会話するには
第4回 会話上手になろう2 ヨイショと気遣い
第5回 面白い話をしよう1 面白いネタを作ってみよう
第6回 面白い話をしよう2 今までのおさらい。話上手になる!

気楽な気持ちで会話をするだけ。
回を重ねるごとに顔見知りも増え、
リラックスして会話ができるようになります。

6/21 28 7/5 7/12 7/19
19時開講 ※すべて金曜日
料金 1回 1500円
   6回通し 8000円
定員 30名(要予約)
会場 成城ホール4F集会室
03-3482-1313(成城ホール)
posted by ten-rakugo at 23:59 | Comment(0) | 鈴々舎馬るこ
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